フェイク野郎はてめえだ!

あーだるい。全部がだるい。練習するの、だるい。曲作るの、だるい。ライブするの、だるい。自分が日本国に暮らす市民であるということを担保したいがために(だる)と思いながらも色々なことをやっている。しかし勘違いしないでもらいたいのはバンドなんてものを無理してやっていてもそれは日本国市民であることの担保にはならず、側から見れば「それってただ好きなことをしてるだけやんね?別に働いているわけでもないんだし、バンド頑張ってるって遊んでるのと何が違うん?」というだけのことである。乱暴なことを言ってしまえば全ては程度問題なのであり、所属するコミュニティがちゃんとあるのならば日本市民として認められいことのダメージはある程度軽減できる。

そんなところで俺はほぼ四六時中バンドのことを考えて(行動を起こしているわけではない)いるのだが、俺(のやっているバンド)は応援したいと思われないのではないかとよく考える。ギャルを集めるバンドを見ているとライブハウスというものを非常に重要視し、伝えたいメッセージが明確にあり、そのアツい思いを包み隠さずに伝えようとしているようなバイタリティあふれる人々であることが多いような気がする。俺は、なんというか、そんな元気がない。大きい声を出すのは基本的に疲れるので嫌いだ。だし、俺は別にライブハウスだけじゃないっていうか、もちろんライブハウスが自分にとって重要な場所であることは間違い無いんだけど、別にライブハウスじゃなくたって俺たちは会えるし、「ライブハウス!ライブハウス!」って叫ぶくらいの熱い思い、はっきり言ってそんなものはない。別にライブなんてなくても音楽って聴けるし。そもそも音楽聴くのに金を払うことが異常なのである(音楽が発展していくためにこの異常は続けられていくが)。道だの公園だので適当にいい感じの音楽を適当に聴く、それくらいの温度感が俺は一番好きなのである(恥ずかしいので路上ライブとか絶対できないが)。そもそもなんやねん、ライブハウスの中にある同調圧力は。全員で手挙げるとか嫌やねん。普通に恥ずかしいねん。あのノリ強要されんの一番腹立つし、めちゃくちゃ曲良くて演奏良くても俺の場合あのノリ強要するバンドやとまじで嫌いになる可能性が高い。てか「ライブハウス!」って言ってるやつって絶対合唱コンクールでやる気ないやつにキレるタイプのオタクだろ。てかなんで2、3時間のライブ立ちっぱで見なあかんねん!椅子出せ!そんな客パンパンに入ってるわけでもないくせに!

つまり手あげさせたりライブシーンへのアツい思いをアツく語れば別に曲が大したことなくても演奏が大したことなくてもカリスマ性がなくても人気が出やすいということなのだろうが、俺がそれをやるとフェイクになってしまうのでなかなかできないよーんということ。

でもまあそういうことを恥ずかしがらずにできるというのも一個の才能というか、向き不向きもあるというか、……(頼む!この部分で!多くのバンドマンが俺に敵対するのを食い止めてくれ!俺は!お前らの!仲間だ!)

 

でもどんなバンドになりたいんすかね、俺は。フジファブリックとかバンアパとかアジカンとかいわゆる「その辺の冴えないおっちゃんとかにいちゃんがカッコいい曲と演奏をする」みたいなバンドに憧れる。あとは変に煽らないけどセンスでねじ伏せるTempalayみたいな。でもこれって若手芸人がみんな最初は松本人志に憧れるけど途中で無理だと気づいて方向転換するアレやん。ということを考えると俺もいつか煽ったりする日が来るのかなー。どうなるかはわかんないけど、これからもし先輩とかライブハウスのスタッフとか「目上の人」に「煽れば?」とか言われたら意地でもそういうことしなくなる気がするんであんま周りはやいのやいの言わんといてもらいたい!てかお前ら出身大学どこやねん?カスども。喋りかけんなや!

 

そういえばシングル配信開始しました。聴いてください。みんなは文藝天国のコウくんにこんなコメントもらったことある?ない?じゃあこれから敬語使ってな