SAMURAI(8/14-15東京にて)

8月14日、西永福JAMに出た。nous(ヌース)が呼んでくれた。nousのタカハシくんは一年以上前からアカネを観てくれてて今回新しいバンドをやるにあたって企画を開くということで我々を呼んでくれた。本当にそれだけで嬉しい。

対バンのswitch boardはマスロックに00.10年代の爽やかで泣ける歌が混ざった印象のバンドかっけかった。俺そんなにマスロックとか知らないからいっつも言っちゃうんだけどthe cabsみがあって好きだった。次のバンド、the Quartzは歌の強さがあるバンドだった。バンプとか所謂J-ROCKの下敷きがありながらフジファブリックにも通ずるような変態性も見えて良かったな。nousは90年代UKと10年代邦ロックを土台にしてるって言ってたけど個人的にはストレイテナー感じた。きちんとメロディ強いんだけど楽器隊の強さもあって。出会えて良かった。

個人的には不調なライブが続くなかでいつもと違う環境全く知らない場所でライブをした。でもお客さんが沢山来てくれた。ライブも久しぶりに楽しくできた。いらないことで悩んでたのだと思う。1週間前に見に行ったライブ、YOWLLの森さんがMCで言ってた。「バンドなんて簡単です。続ければいいんです。できるだけいいライブして友達作って別のとこ行ってそれの繰り返し」

思い出しながらライブハウスに向かう電車に乗っていた。今日観に来るお客さんがどうしたら喜んでくれるのかなとか考えてた。トリプルファイヤーを聴いてた。京王線に乗ると「カルチャー」みたいな顔したカップルがいてなんとなくあーはなりたくないと思ったりした。

実家に帰るための終電が早くてあまり打ち上げに長居できなかった。もっとみんなと仲良くなりたかった。高校の時もそうだった。家が学校から遠いからみんなより早い電車に乗って帰った。本当は早く帰りたかったのかもしれないけども。仲良くなりたい気持ちと早く帰りたい気持ちで揺れている。

 


一晩経って8月15日、自分のSNSの投稿を見て恥ずかしくなる。ありがとうなんて…スター気取りかお前は…お前のやってることなんて誰も興味がないのに…世界は回る…。

そんなことないですよと空を眺め「あー良き天気」と呟き総武線に乗り車窓を眺めsyrup16gを聴き「変な曲だなー」と呟き秋葉原で降りどこに行くでもなくフラフラと、途中太ってるけど顔は完全にチバユウスケのおじさんを見つけたりハードオフで楽器を見たり「こんなことをやってる場合じゃないのにな」と憂鬱になり俯いて歩くと「お兄さん!ライブって行ったことありますか?」とおそらく地下アイドルに声をかけられ泣きそうな顔をしながら通り過ぎ…

帰りの電車で山田亮一出所を知る。「あるたー前座で出させてくれよ」このあるたっていうのは俺の高校の部活の後輩である。今は東京であいかクラブってバンドをやってる。勘違いかも知れないけど俺が軽音部で同級生とハヌマーンをコピーしてそれを見て彼もハヌマーンを聴き始めたんじゃなかったっけ。「この前山田亮一の弾き語りに行ったんですよ。そこで連絡先交換して曲を送ったら認めてくれて弟子にしてくれたんですよ!」と嬉しそうに彼が言ったことを覚えている。彼の活躍を見て今の己と比べて情けなくなる悔しくなる。音楽なら一番になれるかな俺のことをみんな見てくれるかな構ってくれるかなと思ってバンドを始めたが何度も何度も「そんなことないですよ」と言われ膝を折られる。そっかー…才能なかったかー…へへへ。対バンが楽屋に戻って行く瞬間、そもそも見てない、他のバンド目当ての客の(興味ねー)という顔、馴染めない打ち上げ、知り合いの活躍、ブッカーのよくわからないアドバイス、良さがわからないバンドの活躍、良いと思っていたバンドの躍進…はあ、これを思い出して書いてるだけで辛くなってくる。多分これからもこんなことしかないのだろう。

俺はいつまで悩み続ければええねん!でも悩まなくなる時は俺が諦める時なんだと思う。すごい、それは、怖いことだ、かも、しれなせんね

SAMURAI