情けなくて恥ずかしくて寂しくて

今日もおそらく暗いことを書いてしまう気がする(ごめんネ)。暗いことじゃないとうまく文章が書けない。俺は多分ブログをゲボ袋くらいに思っている節があるのだろう。

最近いろんなバンドを調べている。主に私の近くにいる関西のバンド。昔ライブハウスで見ていた新人バンドはどっかでバズってもう俺らより全然人気らしい。見たくもないのに流れてくる地元バンドのファンのツイート。こんな熱量を伴ってライブを見てくれるなんて、いいなー。なんだか俺は情けない。情けないというだけのこんな夜が情けない。ならば前に進まなくてはならないのにゲボ袋に吐き出すだけの夜が情けない。そんな嫌な情報を見つけた俺は(結局こいつらは馬鹿なリスナーに消費されて終わりなのだ。勢いだけのバンド、まあ君らがそれをいいと思うならばいいのだろうけれど、俺はそうは思わないけれどもネ。俺はもっと革新的な表現を追い求めているのだヨ云々)などと頭の中で流す弾幕。そんな防御反応、情けない。

こんなゲボ袋を公開しているというのは現在進行形で黒歴史を製造しているというのと同義なのだ、と思い昔のブログがそのままになっている山田亮一なんかは今何を思うんだろうとか考えたりする。というかそもそもバンド活動をしているというのが現在進行形で黒歴史を作ることと同義なのである。今、今、今ここが、黒歴史なのだ。ああ、恥ずかしい。こんなことを思いながらもバンドやってる俺ってなんなんだ。なんなんだ?俺みたいななんもない奴がバンドなんてやって目立とうとしているところにどこか不一致を感じている。そこから恥ずかしさが生まれる。俺は、あー、多分だけど、うー、大丈夫だよって心から自分に言ってあげられるようになりたいんだと思う。

そういえば昔バンドでサポートギターをやってた奴が先輩のやってるバンドの正規メンバーになってた。4月頭に俺らのサポートをやめて、その後先輩バンドのサポートを始めて5月の頭にそのバンドに加入してた。去年俺らのサポートをやってくれていた時から俺は内心ビクビクしながら「メンバーにならない?」ってそいつの顔から20cmくらい右の虚空を見つめながら聞いたりしてた。2,3回くらい聞いてみたけど断られた。彼は俺のバンドをやめて先輩のバンドに入った。恨んではない。色々な事情があるのだろうし。ただ雑にまとめてしまえば「俺より先輩のことが好きだった」んだ。ああ、春の終わりが君をさらっていく、君の香りだけを残して。まだ君のギターが忘れられないよ。他の子とセックスしてもふと君のこと、思い出してしまうよ。これが俺の、最近の、失恋の話。
結局バンドを始めてから今まで全員が正規メンバーの状態でライブをしたことがない。俺は寂しい。俺と一緒にバンドやろうぜ。君じゃなきゃダメなんだけど、君はそうでもないみたいなんだ。我常性愛関係者不在。想像でしかないけど「セフレはたくさんいるけど誰とも付き合えない」ってこういう気持ちなのかな。じゃあ俺は穴モテ、竿モテ?童貞の俺はそんなのに憧れたりしてたけど、今の俺は奴に「そんな良いもんじゃないよ」って言ってあげられるかもね。

今度nanoってところでライブするんだけど呼ばれたわけじゃなくて。ドラムの立本がモグラさんに連絡してくれて出させてもらうことになったんだよね。一回出たきり俺らはずっと呼ばれてなくて(あー全然ハマんなかったんだなー)って感じだった。俺にとってnanoって憧れの箱だったからそこにフラれたっていうのはちょっと、結構ショックでずっと俺の心に残ってて、「俺は俺のこと好きでいてくれる人のことだけ考えれば良いんだ!」とか言ってみてもやっぱりどっかもやもやしてて、そっから知り合いがnano出てても行きづらくなった。彼女からnanoの2階の居酒屋をオススメされたが本当はあんまり行きたくなかった。だから正直今度のnanoはここ最近のライブの中で一番緊張する回になると思う。一回フラれた子のところにもう一回告白しに行くのだ。正直、俺一人だけだったら絶対に行ってない。野球部のお節介野郎(立本(坊主))がやいやい言うので行く。これが俺のもう一つの、後日談がこれからできるであろう、失恋の話。

 

俺は何をずっと苦しんでるんだろう。高校の友達とか、大学の友達とか、こんな悩み持ってるやつ見たことないぜ。思い返せば高校生の頃からずっとこんなこと考えてた。スターになった俺の姿を夢想して眠り、朝目覚めてスターじゃない俺を確認して絶望して。そんなことをずうっと繰り返してる。ずっと馬鹿みたいな凹み方してる。馬鹿ばっかだ、まったくよ。

外で猫が鳴いてる。酒を注ぐ大きな器になって、俺は脳を麻痺させる。息が臭い。死にたくはないが、失踪したい。失踪したらみんなで大騒ぎして俺を探して欲しい。よろしく。

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