日記

10/25

ふと思い立ってブログで日記を書いてみる。これがいつまで続くのかわからないが気楽にやっていこうと思う。

この日は講義が三コマあり比較的忙しい日なのだが、翌日は講義が一つもない日なので夜まで遊んでも大丈夫な日なのだ。しかし1ヶ月後に迫った学祭のために覚えなければならない曲がそれなりにあるので講義が終わると家に戻りシコシコと練習をしていた。これからも忙しいので飲むとしたらこの日だけなのだが。俺は真面目に生きたくない、なるべく楽に、楽しく生きていきたい人間でありそのためにろくに勉強もせずにバンドをやっているわけなのだがこんなに真面目に生きることになるとは…。真面目に生きることそのものが人生の目標となっているのは個人的には馬鹿馬鹿しいことに思えるのだが、楽に楽しく生きていくためにどこかで真面目にならなければいけない。どういう生き方を選んでも真面目にならなければいけない。人間は、被造物はなかなか難儀なものだなと思いながら寝た。

 

10/26

講義がない日なので11時前に起きる。バンド練習は17時から21時まで。それまでは何もない。久しぶりに近所のラーメン屋に行く。俺にしては珍しく麺固めを頼んだ。うん、なかなか、これも、悪くない。だがやはり柔らかめの方が好きかも。部室で適当にベース触ってから散歩でもするかと思っていたが気づいたら17時前。そこからスタジオへ。がっつり5弦ベースを使うバンドだったのだがめちゃくちゃ疲れた。2時間ベースを抱えて立っていただけでとても疲れた。帰宅後ご飯を食べてそのまま寝てしまった。

その日のコピーバンドのメンバーにno-noというバンドのドラムの方がいるのだが、激うまい。かっこいい。みなさん是非no-no聞いてみてください。

ibanezの5弦、なかなか重い。肩の負担を軽減するストラップを使ってもやはり疲れる。

 

10/27

頑張って朝から講義に向かったが休講だったので損した気分である。残っていた課題を1時間くらいかけてこなしカレーを食べに行く。よく行くところなのだが今回は会計の時に「イツモアリガトゴザイマス」と初めて言ってもらえた。いわゆる「常連」というやつになれたのだろうか。こんなことは生まれて初めてなので嬉しい。

3限が終わり散歩をする。知恩院につながる道を通ってみた。京都に来て2年くらいが経つが未だに通ったことのない道が多いなと思う。出不精故思うところだろうか。

夕方から研究室で倫理学の勉強会。ミスコン問題について。ミスコンの廃止は可能なのだろうか。ある論文の著者が言うにはミスコン廃止論の裏には男女間での異なる評価基準、すなわち女性ばかりが美しさという基準で評価されることの不均衡さの撲滅という意図が入り込むのだが、それを突き詰めると女性であること男性であることそのものの意味さえ撲滅することになり、ミスコンは社会に蔓延る男女の不均衡を象徴するものとなり得るがそれを撲滅することの正当性はないらしい。価値基準の不均衡の是正が男女の性差そのものの消滅につながるのかという部分が個人的に引っかかる。文章を読んだだけでは論理が破綻しているようにも思えないのでさらに困ってしまった。

帰宅後家でゆっくりしているとバンドメンバーから連絡。どうやら俺は練習を飛ばしてしまったらしい。そういう日もある。

日記

10/19

この日は京都MOJOでライブをした。水曜日は大学の講義がないので12時前にシャワーを浴びて少しベースなんか弾いてから15時くらいにライブハウスへ行く。同期を使った3人の演奏をする初めての日だったが思っていたよりも緊張せずに演奏できそうだとリハの予感。ライブハウス側に取置きの紙を提出するのだがこの日は誰も来ないので何も書かずに提出。客が(大学の知り合い)来るのも辛いが、誰も来ないのもやっぱり、辛い。客は来ないがその日は初めてちゃんとしたカメラマンに撮影を頼んでみた。同い年の女性の方。初対面だがかなりフレンドリーで接しやすい人だった。よかった。怖い人じゃなくて。メンバーが4人から3人に(そのうち1人はサポート)なり俺含めて口下手なのだが、誰も何もしゃべらず、3人で固まっているのもアレなのでそういう場では毎回俺が頑張ってコミュニケーションを取っている。その日も俺が主にカメラマンと喋っていたがうまく喋れたろうか…。住んでいる場所とか色々パーソナルなことをいきなり聞いたが、(キモい)と思われてなければ合格点ということで良いだろう…。

その日出ていたのは4バンド。1番目のpmam.というバンドは初めてみたのだがなかなかよかった女性二人がボーカルを取る4ピースバンド。グッドミュージックでありながらポップ。売れそう。我々は4番目だった。録音を聴いて思ったことだがもう少しちゃんと縦を揃えたい。以前まで4人完全生演奏でやっていた時はそれなりに揃っていた気はするのだが、それぞれのパートの役割が少しずつ変化してきたこと、クリックに合わせなければいけないことなどもあって演奏ばらけていた。まあこれからの課題。新曲、良いと言ってもらえたのでそれはとりあえず安心。

終演後ブッキングの人と話した。

「Akaneは天才だと思うけど、大衆バンドではないよな。どうやったら売れるんやろうね」

ほんとにね。

2バンド目のRe:Colleのキーボードの好きなバンドは「文藝天国」らしい。俺はニコニコながら終演後喋っていたがまあまあ心にダメージを負う。いやニコニコできてはいなかったかも。俺も文藝天国みたいに人気になりたいんだけどなー。そんなことを思いながら歩いて家に帰った。50分くらい歩いた。帰ったら気絶するようにねた。

 

10/20

前日に引き続きライブ。講義を受けてからライブ。2限はシェイクスピアハムレットを英語で読むみたいな授業。教室に入ったらある場面を日本語で読むところだったらしく、俺は朗読の係に教授から指名される。美声を講義室に響かせてやった。やったった。

その日は車に機材を乗せてライブハウスへ向かった。その日も取置きはない。正直二日連続でライブをして誰も来ないのは本当にしんどい。普通にライブしたくないと思いながら向かう。京都MUSE、天井が高い。ビルの3、4階、高い。疲れる。リハーサルはPAと話し合いながら進めていく。初めてのライブハウス。PA、転換の人、怖い。嫌だ。疲れる。

共演のバンドはどれも違うジャンル。初めて見るバンドはどうしても「敵」だと思えてしまう。俺の悪い癖。手応えがないライブだった。出番後は正直さっさと帰りたかったくらい。俺らは物販もないし、それが恥ずかしいし。

終演後、精算と講評。「素のままステージに上がっている印象がある」と言われる。もらったコメントはそれだけ。あんまり印象に残んなかったのかなー。色々なことを俺から話してみたが正直相手にされていないって感じがした。俺らはそんなバンドじゃないと思うけどなー。となかなか悔しかった。でもそういう日も必要だと思う。また来月もMUSEに出るし。

そういえば終演後話したセンチメンタルリリーってバンドのベースの子が「正直一番好きなバンドだった。とても好みだった」みたいなことを言ってくれた気がする。彼だけは幸せになってほしい。

 

10/21

大学で講義。夜からバイト。夕方眠すぎて図書館で寝ていたらバイト20分前。起こしてくれた知り合いに感謝。ギリギリバイトに間に合う。

Petrichorusというバンドが出演していた。俺がやろうとしたけど技術がなくて断念した音楽をしていた。上手。MCとか空気感も共感できる部分が多い。よかった。

 

この日シングルのリリース申請をした。前は審査に落とされたが今回は滞りなく手続きが終わって安心。人々に聞いてもらうのが楽しみ。

Entertainment

 

10/22

土曜日。何もなかったので大学の課題レポートを書きに図書館へ。1000字ちょっとのレポートなのだが12時から18時くらいまでかかってしまった。無事に課題は終わりやることはないので次の日は遊びに行こうと思ったが翌日はバイトでした。人生、生活というのは、なかなか、どうして、うまくいかない。

 

10/23

バイト。5バンドでていた。色々なバンドがいた。

面白いことによくできた演奏、曲なら心に残るとは限らず、自分の場合は下手でも曲に遊び心があったり、その下手さが絶妙なバランスを保ち他ではなかなか聞けない音を出している方が好き。そんなことをバイトの中で思っていた。あとやっぱり呼びかけに対してちゃんと返事があると気持ちが良い。

ことばとおんがく

ライブは明日に迫っているのだが演奏する新曲の歌詞がいまだに書けない。書かなくてはいけないと昨晩は机にノートを広げてつらつらと書き連ねたが、というか書き散らして掃除もせずそのまんまといった感じ。明日からは同期演奏も行うので気分転換も兼ねてそのためのプロジェクトを作っていたら朝の6時になっていた。俺は歌詞を書くのが非常に苦手である。

「同じテーマをいかに様々な形の詞にできるかというのが作詞能力である」という様なことを言っていたバンドマンがいるが(そもそもバンドマンなんていうフワッとした身分のものが語るなとも思うが)それでいえば私はどっちだろうか。テーマは大体同じなんだが言い方が違う。って言ってもいつも書くのに苦しんでるし、自分で読み返すと稚拙だし、何言いたいのかわからないし。普通に作詞は下手だと思う。

現代のいわゆる「ライブハウスを中心に演奏される邦ロック」には曲以上に歌詞が求められているというのは明らかであろう。メロディより歌詞、共感。さらに言えば音楽よりも人そのもの。その中で私はチヤホヤされることを欲し活動をしているわけだが、そもそも(今は)私は歌詞なんてそんなに重視していない、というか歌詞は減点要素になる場合が多いと考えている(つまり歌詞がわけわかんない場合はプラマイ0だけど明確にダサかったら-10)し、稀にいるとんでもなくかっちょいい歌詞を書く人々との歴然な差を自覚しているのでそこまで良い歌詞を書くということに力を入れるのは得策ではないということを思ったり。つまりこの方向性のままだと私の作る曲が大衆の支持を受けるというのはなかなかに大変なことなのではないかと思ったりするわけなのです。

しかし(俺の考える)「明確にダサい歌詞、大したオリジナリティもないが共感・エモーショナル云々に振り切った歌詞」を書くバンドが自分より圧倒的に大衆の支持を受けているという現状。しかし自分が「ダサい」と思うことはしたくないという。難儀やね。これはそもそも「カッコイイ音楽、革新的な音楽」と「人々が聴きたい音楽」というものは全然違う(というか「俺が良いと思うもの」と「人々が良いと思うもの」が乖離している?)ものであるということにもつながっているのだろう。

 

 

えーーーーーーーーここまで描いたことをそのまま歌詞にできるのならしばらくは困らないと思うのだけれども、歌詞はただの散文とは明確に違うし、私が歌詞と曲だったら曲の方を重視している、というか歌詞は曲の一部でありそこから分離して考えることはないので、言葉を選ぶときにはリズムが一番大事な評価基準となる。歌を歌って「つっかえる」感じがあればそれは歌詞としてあまり好きではない。それが一番大事だし一番大変。だから机の上で文章を書いてても歌詞はできない。実際に歌いながらじゃないと難しい。ここでつっかえてずっと歌詞が書けない!助けてくれ。というかバンドマンなんていう大して教養もないしそんでもって音楽も勉強してない奴が語るな!

殺すぞーーーー!!!!!!(ってなんでSUSURU TVが!?)

 

10/19@KYOTO MOJO

https://twitcasting.tv/kyotomojo/shopcart/189350

10/20@KYOTO MUSE

Re:cycle

Morbid Sloth / Anomaly / Akane Streaking Crowd / センチメンタルリリー

open:18:00 / start:18:30
ADV.¥2,000 / DOOR.¥2,500 1D別¥600

※チケット各バンド取り置き

大学に行く。君に会う。川に行く。ご飯を作る。いろんなことをしてても頭の中にずっとバンドのことがある。

この前先輩のライブに呼ばれた。Baの人が辞める前の最後のライブ。全部で10バンドくらい出るライブの2バンド目。多分俺らが一番ぺーぺー。お客さんもいなかったし。

出番が終わった後、ステージ裏にわざわざ来て「かっこよかった」と言いに来てくれた共演者の人がいた。

ライブが終わって他のバンドのお客さんが声をかけてくれた。「物販とかないんですか?」「セトリ表とかないんですか?」

打ち上げでライブに呼んでくれた先輩が「今日のライブで一番印象的」って言ってくれた。

バンドは終わりがない。続けるほどお金がなくなっていく。「素晴らしい景色」なんてものを見れる人は一体どれだけいるのだろう。だから続けていくことは難しい。俺のバンドもこの前キーボードがやめた。面倒臭いし嫌なことばっかり。俺の方がかっこいいことをしているのに最近出てきたしょうもないバンドの方が人気あったりする。

でもこの前みたいな小さなことが積み重なって俺はバンドをもう少し長くできるのだと思う。

そんなことを生活の中でよく思い出したりしている。

よさ

バンドの良さとはなんだ。どんなバンドが人気になるんだ。こんなことは考えてもどうにもならないと分かっていながらもバンドを始めた高校生の頃からずっと考えたりしている。曲の良さ、演奏力、パフォーマンス、見た目、発信力、etc.。自分のバンドがもっと人気になってほしい、色々な人に聞いてもらいたいという目標を達成するためにはこんな要素が必要だったりする。

 

俺のバンドは今ファンがたくさんおるしょーもないバンドより絶対カッコいいと思うのですが!

 

とりま俺の歌が上手くならないとダメだ!

 

くそー!死ねー!みんなー!

思うところはたくさんあるのだが

歌詞を書くこと、文章を書くことが非常に苦手である。それはもちろん表現が上手くないってことはあるんだけど、伝えたいことなんてはっきりいって無いからである。

 

いや

 

無いわけじゃ無いんだけどさ。思うことと伝えたいことって完全に別なわけで。

例えば「彼女がすごい可愛くて!好きで好きで!大好きなんです!」みたいなことは思ったとしてもそれを文章にして人々に共有したくはない。なぜなら俺はそういう気持ちをSNSで共有したり、歌にするやつを見ると「オエッ」てなってしまうからだ。

そんな感じで俺は嫌いなものが多すぎる。だから自分自身もそれに縛られて動きづらくなっている。

他人を許すことができなければ自分を許すこともできないし他人を愛することができなければ自分を愛することもできない、みたいなことありますよね。

時間

俺には時間が無い。俺は時間を浪費している。音楽は時間芸術。音楽は走る列車のようなもので、演奏を聞いてあの時より早いとか遅いとか言っている人間は論外、音楽という列車に乗れていないのであると友人(空気)に喋りながら今日やってきたのは京橋。某バンドのライブコンサートへと足を運ぶ。

千葉の実家からやってきた母親と合流し、17時過ぎに居酒屋で早めの夕食。ビールやらハイボールを頼んで飲ませてもらったがなんとなく酔えない。親の前で酔うのはなんだか気まずいということもあるのだろう。なんだか隣の席のマダム達が盛り上がっている。どうやら私たちと同じライブに行くようである。肩をすくめる母親。小声で

「ライブに行く直前のおばさん達が集まるとあんな感じなのね。私も気をつけなくちゃ。」

そんなこと思ってたんや…。時間は過ぎ開場時刻、西日に照らされてただでさえテラテラとしている中年ファンの顔ははっきり言って異様である。対して高校生くらいの少年達、おそらくシーシャバーに通い詰めているバンドサークル3回生の女性とインターネットにアップロードしたコピバンの動画がバズって謎のおばさんにネットストーカーされてるソラニンの種田みたいな見た目の大学4回生の男性のカップルなど様々な層が観にきている。

会場に入ると会場の外以上に老若男女がきているのだのということを確認できる。まあテレビにもよく出演している超人気バンドなので当然と言えば当然なのだが。開演を前に浮き足立つ彼らを視界の隅に入れながら私は椅子にふんぞり帰ってイキリ散らかしていた。

開演。あれだけイキっていた私の心拍数が順当に上昇していることがわかる。そこからはあっという間であった。私の言葉で説明すればするほど衝撃は陳腐化するばかりなので感想は簡潔に「すごかった」とだけ。

帰り、風を浴びながら俺は何をやっているんだろうと考える。自分は特別だと思いながらなんら結果を出せず、タイムリミットが近付いていながら結果を出せず、結果を出せず、音源審査に落ちまくり、ライブの集客はできず、そもそもライブにも日程が合わずに出れず、歌も上達せず…。ぅう、しんどい。どうにかしなくちゃいけないのにどうにかするやる気も出てこない。

私は走った。どこまでも、どこまでも。スピードは思考を置き去りにすることなんてできないなら、思考できなくなればいいのだ。スニーカーが軋み、ひび割れる。汗が吹き出し、リュックを背負った背中は恥ずかしいくらいの汗染みができていることだろう。それでも走るのだ。羽が生えるまで。どこまでも行こうぜ。

Thank for Hiroshi Tamaki...

ー俺たちの夏が始まる ー