大学に行く。君に会う。川に行く。ご飯を作る。いろんなことをしてても頭の中にずっとバンドのことがある。

この前先輩のライブに呼ばれた。Baの人が辞める前の最後のライブ。全部で10バンドくらい出るライブの2バンド目。多分俺らが一番ぺーぺー。お客さんもいなかったし。

出番が終わった後、ステージ裏にわざわざ来て「かっこよかった」と言いに来てくれた共演者の人がいた。

ライブが終わって他のバンドのお客さんが声をかけてくれた。「物販とかないんですか?」「セトリ表とかないんですか?」

打ち上げでライブに呼んでくれた先輩が「今日のライブで一番印象的」って言ってくれた。

バンドは終わりがない。続けるほどお金がなくなっていく。「素晴らしい景色」なんてものを見れる人は一体どれだけいるのだろう。だから続けていくことは難しい。俺のバンドもこの前キーボードがやめた。面倒臭いし嫌なことばっかり。俺の方がかっこいいことをしているのに最近出てきたしょうもないバンドの方が人気あったりする。

でもこの前みたいな小さなことが積み重なって俺はバンドをもう少し長くできるのだと思う。

そんなことを生活の中でよく思い出したりしている。