免許

免許をとって運転しないまま3年が過ぎてしまった。

大学一回生の夏休み、コロナもあって何もすることがなかった俺は高校の友達に誘われ免許合宿に行くことになった。確か6月くらいに声がかかってそのまま友達に任せていたら申し込みが直前になり3週間30万石川県小松市という誰も嬉しくない行程になっていた。

深夜バスで小松まで行くことになったのだが予約していたバスが出発1週間前になぜか欠便になっており急遽たまたまいた金沢行きのバスに乗せてもらったり、暇になるだろうとギターを持って行ったら小松の駅まで迎えにきたジジイの教官に「宿舎で弾いたら叩き折るからなァ!!!!!!!!👴」と言われたり最悪の出だしだった。その後も運転の下手な俺は別のジジイの教官に「なんでマニュアルにしたの?(これは本当にその通りだと思う)」と計20回くらい聞かれたり、おばさんの教官になぜか友達が死んだ話を聞かされたり(運転してる時にそんな話しないでほしい)、友達が仲良くなったヤンキーグループと俺だけ仲良くなれなかったり、飯はまずくて宿舎は臭くて周辺には何もないから最後の方は宿舎の周りをランニングすることが娯楽になって、とそんな免許合宿を過ごし、最後卒検に落ちて3日位延泊させられた。

京都に戻って免許センターに行かなくちゃならんのだが場所がキモすぎる。淀って…。行く途中のバスでも隣に座った俺の2/3位の大きさのジジイが俺の1.5倍脚広げて非常に不愉快だった。免許センターで色々な手続きをしなくては行けないのだが窓口で非常に腹が立った。窓口のおばちゃんが更新料だなんだを払う時一緒に「交通安全に役立てるために任意で1000円いただいてるのでお願いいたします。はい、では千円でーす。」と任意と言っているのにそこで払わないと手続きが進まないような空気を出してくるのだ。「いや、これ任意ですよね。意味わからないでしょ笑うるさい黙れ!俺は絶対に払わないからな!殺すぞ!!!!!!!!」と後になってから言葉がたくさん出てくるのだが気の小さい俺は払ってしまったのだ。任意で。あくまで、任意で金を払って、しまった。

そんな惨めな思いをしてとった免許なのにコンビニで年齢確認する時しか使わない。ごく稀にレンタカーを運転したりするが、怖いので極力運転しない。なんのためにとったの?とジジイの教官の顔が浮かんでくら。